文化財保存修復学会の前日に、エクスカーションがあり、いくつかコースが選べたのですが、わたしは当然?!のごとく「佐賀のやきものめぐり」を希望しました。
ツアーで行くところの、九州陶磁文化館、柿右衛門窯はすでに訪問したことがあります。 ・・・修復の勉強をカレッジでスタートした時です、日本に一時帰国したおりに、なんでか勢いで九州まで行ってしまったのです。九州、有田が日本磁器文化の発祥の地だということで。
それも10年前のこととなりました。
あのころの私と今の私では、やっぱり見方が違うと思います。
美術館、博物館は一度いったら終わり・・・ってものではなく、何度足を運んでも、あたらしい発見があるところだよな~と。
さてさて、今回のエクスカーションには、なんと九州国立博物館の学芸員さんもツアーに同行してくれて、解説をしてくれるという・・・ものすご~いありがたい企画。
学芸企画課長の伊藤さん・・・バスの中でも、陶磁器に関するお話を披露してくれましたが、すごくわかりやすくて、惹きつけられる内容でした。ちょっと聞きたかった「伊万里、古九谷論争」とか(^^)も、なるほどなぁーという解説でした。
九州陶磁文化館は、愛知県陶磁資料館とほぼ同時期にできたMUSEUMだそう。
ここの館長の鈴田さんが、またまた、展示されている陶磁器ついて、わかりやすく説明してくれました
この写真のおおきな有田焼のつぼは・・・傷モノだからこそ、残っているものだそうな。
当時の有田焼は産業としての陶磁で、作ったものを手元に残しておくよりは、どんどん売っていくものであり・・・今、日本にある有田焼きは「里帰り」または「傷ものとして出荷できなかったもの」なんですって。
この大きなつぼは裏面に釜傷があり、また微妙に傾いているそう・・・。
そんなこと・・・教えてもらわなければ、わかりません。
でも、こういうプラスアルファのお話を伺うと、がぜん興味が沸いて、印象にも残るというものです。
伊藤さんのお話でも・・・
「美術館、博物館にいっても・・・今日は何見たっけ?」とか(笑)
中学生くらいなんかになると「そもそも・・・来ても、なんも見てない」(笑)
ということに、MUSEUM側は、危惧を抱いているんだそうな。
それを何とかしたい・・・ということで、出てきたアイデアの1つが「陶磁器占い」
館長の鈴田さんは生みの親であるそう・・・。
たとえば、鍋島が好きな人、火焔土器が好きな人、古九谷が好きな人・・・では性格がちがっており、けっこう良く当たるのだとか。「どれが好きか?」と考えながら見ることで、印象の残り方がまったく違うのだという。
「柴田コレクション」ははずせません。「からくりオルゴール時計」「マイセンの鐘の演奏」も見れ(聴け)ました。
とにかくあっという間に時間がすぎ・・・次へ移動となってしまったのは、ほんとうに残念。
また来なくては~と、思いつつ、次は何年後になるでしょう・・・。