| いにしへの美を蘇らせる conservation of ceramics and related material |
名古屋駅から徒歩15分のところに、ノリタケ本社と工場跡地があります。 その工場跡地が「ノリタケの森」として生まれ変わり、一般に公開されるこ とになったのは、2001年の10月のこと。今年の10月でようやく3周年を迎える そうで、近くに住んでいても、まだ・・・という人は多いのではないでしょ うか。
「ミュージアム」はもちろん、「クラフトセンター」「アウトレットショッ プ」「レストラン」・・・それに、古い赤煉瓦造りの倉庫に巨大な煙突。広 々とした芝生の公園に美しい庭。家族づれで楽しめる憩いの場としてもお勧 めです。
私がここを訪れて思うのは、ウエッジウッドのビジターセンター(英国)に
も負けず、劣らず・・・素晴らしいところだということ、「洋」の美を追求
してきたノリタケならではの「洋」の雰囲気のするスペースだということで
す。オープンスペースのカフェでお茶をしていると、なんだか名古屋にいる
ような気がしない・・・。ふっとイギリスにトリップしそう・・・。
「クラフトセンター」では、陶磁器がどのようにしてつくられるか。生地の
製造から絵付けまで・・・陶磁器ファンにとってはとても勉強になる場所で
す。これが1階→2階と続き、3階、4階のスペースが「ノリタケミュージ
アム」として初期のノリタケ製品を展示しています。
3階は企画展のスペースで、現在は「サービスプレート展」
(期間は2004年12月26日まで)こちらも素敵なんですが、皆さんにぜひとも
見てきていただきたいのは、常設展4階の1904年に誕生した1枚のディナー皿。
現在のノリタケの、その歴史、その精神、そのデザインの起源となる1枚。
骨董ファンにとっては「オールドノリタケ」なる金盛り、盛り上げ、ビーディ
ングなどの技法による、西洋風のゴージャスな作品。「ファンシーウエア」
(飾り壺や花生けなどが中心)も、ミュージアムの所蔵の充実ぶりは目を見
張るものがあります。(ぜひ見てきてください。)それに対比して、デザイ
ンもシンプルだし、形だって当たり前・・・の「ディナーウエア」の誕生が
いかに困難だったか・・・。
まずは白色生地の開発に10年。さらに形のそろったディナー皿の完成に10年。
つまり白くて、平らで形がそろっているものをつくるのがいかに大変だった
か・・・。あたりまえに洋食器が存在する私たちには想像もつかないことな
のではないでしょうか。
【VISIT 1 大人の宿題】
この1904年に誕生したお皿のデザイン名は?
※なんとなく美術館、博物館をぼーっと見るだけでは、どんなものを見たか
印象に残ってないことが多くありませんか?もし、実際にVISITする人に宿題
のプレゼント。(笑 強制ではありません)何か目的があって行かれるかと
よいかと思います。それはサザビースインスティチュートで受けた教育で実
感しました。というわけで、おまけコーナーです。答えは、次号にて発表し
ます。