| いにしへの美を蘇らせる conservation of ceramics and related material |
常設展示は「縄文時代から現代陶芸まで」と、幅広く見せることが目的とされて いるので、もちろん幅広く見ることはできるのですが、どうしても一通り見るだ け・・・になりがち。
私も見所がわからず、「九州陶磁資料館なんかに比べると地味だなぁ・・・」が 正直な感想でした。あざやかな白が作り出す磁器の世界と、アースカラー(土色) の陶器では・・・。(テンテンテン・・・・沈黙)
まずは、愛知県陶磁資料館は中世陶器がメインのコレクションということを思い
起こしてみなければ「よさ」はわかってこないのでしょう。
これを説明してくれたのが館の学芸員さんでした。
やっぱり一番いいのは専門家の説明をききながら展示を見ること。
それまで「地味」だけにしか見えなかったコレクションの中にキラリと光るすば らしい作品の数々・・・。
今回はその中から1点。ご紹介したいと思います。また、いく機会のある人はぜ ひこれを見てきてください。(リニモも体験してネ)
【VISIT 2 大人の宿題】
「灰釉芦鷺文三耳壺(かいゆうあしさぎもんさんじこ)」を見る。
※なんとなく美術館、博物館をぼーっと見るだけでは、どんなものを見たか
印象に残ってないことが多くありませんか?実際にVISITする人に宿題
のプレゼント。(笑 強制ではありません)
出土は渥美。愛知県の地形を魔女の横顔にたとえて言うなら・・・猿投、瀬戸が
魔女の頭のあたりだとしたら、渥美はあごのところに位置します。
平安時代末期のものですが、同時代のものが多くは幾何学模様などの単純な装飾 であるのに対し、この作品には芦や鷺などの「やまと絵」が描かれているのです。
この「やまと絵」・・・はっきりいって壺の色自体が地味で、照明あてても暗い くてよく見えません。(笑)はたして、皆様はこの壺に「芦」「鷺」の風景を見 つけることができるでしょうか・・・。
私ですか・・・ええ、平安時代の風景が心にぱぁっと・・・鮮やかに広がったの
です。