| いにしへの美を蘇らせる conservation of ceramics and related material |
今回は5月に訪れた「札幌マイセン美術館」を紹介したいと思います。
じつはマイセンのフィギュアでもオオモノ修復の依頼が来ておりまして(ワタク シ陶磁器の修復やっております)、確かめたいことが2〜3あったのです。ちょうど5月に札幌で講習会(陶磁器修復)があり、GOODタイミング!行くしか ない!!
というわけで・・・。札幌マイセン美術館に行ってきました。
サッポロファクトリー内にある「札幌マイセン美術館」
個人的にはアンティークマイセンを見るつもりで行ったのですが、展示は「マイ
センウニカート」1976年〜1990年につくられた作家モノ(1点もの)が中心でした。
ちょっと期待はずれ・・・なところもありましたが、それはこの美術館の所蔵品 を理解してないからであって、美術館がよくないという意味ではありません。
マイセンウニカートの作品群がずらっと展示されているところは、それはそれで 壮観でした。個々の大きさが50cm以上の大作で、それを美しく焼き上げるこ とは大変な技術だと思います。
展示説明にもありましたが、マイセン磁器というのは焼成すると16%も縮小!! するそうなんです。縮むということは素地がゆがんだり、亀裂が入ったりする可 能性が大。
今回の私の目的のひとつでもあったのは・・・アンティークマイセンフィギュア の大きな作品の内側には素地に亀裂が入っているものなのか?(窯傷 OR 傷) ということを確かめることでした。(修復する場合、窯傷は直さない。傷の場合 は直す。ため)
これ・・・後にマイセン通の人々にご教授いただきましたが、「古いものは亀裂 が生じている可能性が多い。(←技術的に)窯傷がないほうがおかしい。ない場 合ニセモノの可能性が高い。」とのことでした。
リサーチしていくうちにマイセン情報はどんどん集まってきまして・・・。
なんと。いま北海道江別市セラミックアートセンター(7月30日まで)で「華麗 なるマイセン展」が巡回中。そこの展示にワタクシのリサーチ中のフィギュアも あるそうな。この展示は見逃せません。(・・・と思っているのは私だけでしょ うか。いや。皆様にもオススメしたい。)
【VISIT 3 大人の宿題】
2006年7月30日までに北海道札幌に行く予定があるなら「札幌マイセン美術館」
と「江別市セラミックアートセンター 華麗なるマイセン展」どちらもVISIT!
(江別市は札幌市の隣で遠くないです。)見比べてください。
江別市セラミックアートセンター
http://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/ceramic/
華麗なるマイセン展は、すでに東京都庭園美術館、多治見などを巡回したそうで
すが、10月1日からMOA美術館(熱海)にて開催されるそうです。北海道は遠
いけど・・・という方。MOAに行きましょう。